歯科矯正中は基本的に一日中矯正装置を付けて過ごすことになります。現在は、矯正歯科で使われる矯正装置にもいろいろな種類がありますので、調べてから矯正をスタートするのもよいでしょう。ただし、歯の状態によっては使える装置が限られる場合もありますし、矯正歯科によって扱っている装置は違うので、その点は注意が必要です。
現在最も多く使われているのが、歯の表面にブラケットと呼ばれる器具を装着する装置です。ブラケットをワイヤーでつないでおり、そのワイヤーを調整することで徐々に歯を目的の位置まで移動させていきます。どんな歯並びにも効果的で、期間も比較的短く済むのがメリットでしょう。見た目が気になるという人もいますが、最近は昔に比べると装置そのものが小さくなり、ワイヤーは金属ですがブラケットは透明なものを使うケースも多いです。
ブラケットが見えるのが嫌だったり、誰にも気づかれずに矯正したいという人は、歯の裏側から装着するブラケットで矯正する方法もあります。これはなんといっても表面からは何も見えないのがメリットです。ただし、費用は表に付けるブラケットの1.5～2倍必要で、内側に装置があるためしゃべりにくかったり食べにくかったりすることになります。
最近注目されているのが、透明なマウスピースを使った矯正です。取り外し可能で、食事や歯磨きの際は取り外せるので、食事の面の負担もなく、透明なのでちょっと見ただけでは気づかれないのもメリットです。ただし、歯の状態によっては使えないケースもあるので、自分の歯の状態で装着可能かは矯正歯科医と相談が必要でしょう。