インプラント矯正法の実力は!

ホームへ戻る >  セラミッククラウンでプチ矯正  > インプラント矯正法の実力は!

インプラント矯正とは、歯がなくなった時に代わりの義歯を埋め込むデンタルインプラントとは全く違う治療法です。別名を歯科矯正用アンカースクリューとも言います。分かり易く言いますと、口内の骨格部にネジを打ち込み、そこを支点として歯にテンションを掛ける方法です。


従来ですと、奥歯を支点にして水平に歯全体にテンションをかけて並びを調整してゆくのですが、これですと引っ張る方向に制限があり、少しずつ移動する歯並びに応じて調整をかけていく必要が出てきます。ですから月に1度やそこらのワイヤー調整を行っているのです。ですが、このインプラント方式では斜め上にも引っ張る事ができます。奥歯をアンカーにしていませんから、奥歯がずれてしまう事もないので、自然な歯並びが実現できる利点もあります。

最大の特徴は治療期間の短縮です。例えば上の歯の犬歯から犬歯の6本をまとめて矯正する場合、従来ですとまず2本の犬歯を動かしてから、後の4本を動かすといった方法になります。でもアンカースクリューでは1度に6本を移動させますので、それだけ短期間になるのです。また奥歯をさらに奥に移動させたい場合などは、その奥にアンカーとなる歯が無いために事実上不可能なのですが、アンカースクリューにはそれが可能になります。それともう一つ、歯を歯槽骨に深く沈める圧下矯正も可能になりました。またアンカーとなる奥歯が弱い時には、従来ですとヘッドギアをしてさらに不自由な生活になっていたのですが、それも必要がなくなりました。この様に治療者の負担がかなり軽減され、利便性も高まっている技法と言えます。